栄養療法
-オーソモレキュラー栄養療法-

その不調の原因は、「栄養不足」かもしれません。

健康診断では「異常なし」。でもなんとなく調子が悪い…。
そんなお悩みをお持ちの患者さんは、実はとても多く来院されます。
当院では、「栄養療法(オーソモレキュラー栄養療法)」による診察・治療を行っています。
原因が特定できない体の不調は、よく調べてみると、栄養障害が関係している場合が多くあります。
適切な栄養素の補給を行うことによって、症状のみならず、全身状態や、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)そのものの改善を目指すことができます。

私たちの体は、私たちの食べた物(栄養素)でできています。

当たり前の話ですが、これが「オーソモレキュラー栄養療法」の基本的な考え方です。
私たちの体は、約37兆個の細胞の集合体であり、その細胞一つひとつが、毎日の食事によって摂り入れる「栄養素」(タンパク質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラルなど)で構成されています。
昨日までに何気なく口にしてきた物のすべてが、今日のあなたを作り上げているのです。
オーソモレキュラー栄養療法では、的確な食事指導、医療用サプリメント、点滴療法などにより、体の材料である栄養素の不足量を補い、体質そのものの根本的な改善を目指します。

食事には気を遣っている。その思い込みが落とし穴かもしれません。

患者さんの中には、元から食事に気を遣われていた方もたくさんいらっしゃいます。
「野菜はしっかり食べて、脂ものにも気を遣っている」という方でも、血液検査を行うと、特定の栄養素が欠乏しているというケースが、実はとても多いのです。
「飽食」と言われる現代は、カロリーは十分に摂れていても、糖質過多や、タンパク質・ビタミン・ミネラル(鉄、亜鉛など)などの栄養素不足に陥りやすい傾向があります。
診察・検査により、「思いもよらない栄養素不足が不調と関係していた」と発覚することがあります。

治療の流れ

当院では、「血液検査」という方法で「あなたの栄養状態」を解析しています。
栄養療法を熟知した医師が、血液検査データをオーソモレキュラー栄養医学的に「栄養解析」することで、「あなたに不足する栄養素」を見つけ出し、結果を「栄養解析レポート」として患者さんにお渡ししています。血液検査という客観的指標に基づいて、不足栄養素を定量補充する指導を行い、自然治癒力を最大限に引き出すアプローチで症状改善を目指します。

【初診】問診・血液検査

健康診断での一般的な採血検査とは異なり、「70項目以上の詳細な項目」の検査を行います。
まずはチェックシートにご記入の上、お悩みの症状、普段のお食事・ライフスタイルについて、詳しくお聞かせください。

「血液検査による栄養解析」のメリット
70項目に及ぶ血液検査データからは、目には見えない体の中の栄養状態を、客観的に読み解くことができます。 たとえば健康診断では異常なしの患者さんでも、「かくれ貧血」「かくれ高血圧」などを示す数値的問題が見つかることもあります。 また、通常の健康診断では「基準値内=異常なし」と見なされる数値も、当院の「栄養解析」では細かい兆候までしっかり調べます。

【4週間後】結果のご説明・治療方針の決定

「栄養解析レポート」に基づいて、あなたの栄養状態、食生活の問題点をご説明します。
一人ひとりに合わせた食事改善、医療用サプリメント・点滴などの治療方法をお話しします。

【3~4ヶ月後】再検査・解析

カウンセリングや血液検査により、栄養状態を再評価します。

こんな症状にお悩みではありませんか?
  • 風邪をひきやすい
  • 冷えに悩んでいる
  • まとまった睡眠ができない
  • 傷が治りにくい
  • 疲れやすい
  • 爪に白い斑点がある
  • 気分が落ち込みやすい
  • よくあざができる
  • 便秘・下痢しやすい
  • ネックレスなどで皮膚炎が起こる

「ちょっと調子が悪いだけ」「体質だから仕方ない」と諦めていた体の悩みでも、実は、栄養不足により引き起こされた体からのシグナルということが多数あります。
その時々の症状を抑える対症療法だけではなく、本質的な体質改善をこの機会にはじめてみませんか?

「オーソモレキュラー栄養療法」とは

病気やケガの治療のために、「薬」はなくてはならないものです。
しかし、薬は自然界に存在しない物質なので、私たちの体に、本来であれば起こらない化学反応を人工的に起こします。副作用も起こしてしまうこともあるので、上手に付き合わなくてはいけません。
オーソモレキュラー栄養療法は、私たちの体に「栄養」として元から存在する分子を補うことにより、体本来の正常な働きをサポートする、体にやさしい医療アプローチです。
栄養補給により、体全体37兆個の細胞の働きを活性化させるという考え方です。海外では1960年より精神疾患領域に応用されはじめたことから進歩を遂げ、今では幅広い医療分野で導入され、確かな治療方法として確立されつつあります。

サプリメントの継続入手はいつでも

当クリニックでは患者さんの利便性を考え、医師の診断のもと治療に用いるサプリメントを継続してご利用いただけるようオンラインからご購入いただけるシステムをご用意しております。
「専用サイト」または「お電話」でご注文いただくとサプリメントがご自宅に配送されます。
さまざまな事情で外出・来院がしにくい時、持ち帰りが大変な時も安心です。

料金

通常、3ヶ月ごとの血液検査、栄養解析レポートの作成、カウンセリングと、1年程度は栄養療法を継続していただくことをおすすめしております。

栄養解析セット
初診
(カウンセリング15分、血液検査、栄養解析レポート作成)
※採血があるため、絶食後8時間以上空けてのご来院をお願いいたします。
27,500円
結果説明の再診
(栄養解析レポート説明30分)
1,100円
2回目以降
(血液検査、栄養解析レポート作成)
16,500円
結果説明の再診
(栄養解析レポート説明15分)
1,100円

※全て税込価格

  • 他の疾患が原因となって体調不良が生じている可能性もあり、その可能性を排除するものではありません。
  • 採血時の針の痛み、アルコール消毒時の肌のかぶれが起こる可能性があります。
  • サプリメントは、個人の体質や体調によって合わない、また、まれに下痢や発疹などが起こる可能性があります。
  • ※すべての方に副作用が起きる訳ではありません。

※当院を受診された患者様にサプリ購入のために必要なクリニックIDをお渡しいたします。
(クリニックIDがないとオンラインからの購入できません)

詳しくは当院までお問い合わせください。下記商品は店頭でもお取り扱いしております。
※大量にご購入される場合はオンラインをご利用ください。
商品の詳しい説明は画像をクリックしてください。

株式会社MSS

株式会社ヘルシーパス

グルコースモニタリングシステム

当院では栄養療法の一環として、グルコースモニタリングシステム(FreeStyleリブレ®)を用いて日々の生活の中で血糖値がどのように変動しているか、つまり【血糖値トレンド】の測定を取り入れています。
血糖値とはブドウ糖(グルコース)の血中濃度のことを指します。
この血糖値が食後に急上昇と急下降を起こす状態を【血糖値スパイク】と呼び、血糖値のグラフを見るとスパイク(とげ)のような形になっています。
(下のグラフの負荷前は食前と同じ状態を指します)


出典:MSS社Nutrition News 栄養療法通信vol.5より一部抜粋

こうした血糖値の乱高下は自律神経の乱れに大きく影響を及ぼすため、頭痛や倦怠感などの症状の原因となり得ます。
また、血糖値の急激な変動は血管にダメージを与えてしまい、動脈硬化を引き起こして心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなると考えられています。

【血糖値スパイク】は健康診断で測定する空腹時血糖値にはなかなか現れないため、発見されず見逃されやすい側面があり、食後に高血糖なのに健診では発見されない【隠れ糖尿病】と言われています。

FreeStyleリブレ®2を活用し、ご自身の食事や生活のパターンと血糖値の変動を知ることで、より良い食習慣・生活リズムを取り入れ、身体の悩みの改善につながることが期待できます。

当院で取り扱っているFreeStyleリブレ®︎2は上腕後面に500円玉ほどのリーダーを取り付けることにより、1分毎にリアルタイムで血糖値(間質液中グルコース濃度)を測定できるため、食前食後の血糖値の変化や、運動後の血糖値の変化など詳細に観察・記録が可能です。

また、血糖値の確認はご自身のスマートフォンにアプリをダウンロードすることで自動的にデータ転送・記録されますので、手軽に確認できます。
操作方法などは、こちらに詳しく載っています。

料金(税込)
FreeStyleリブレ®2本体(装着のサポートや操作説明付き)
「医師の診察が必要なため、別途初診料または再診料がかかります」
9,900円
初診料 2,200円
再診料 1,100円